Amazonにいると「Everyday is still Day1(毎日が一日目)」や「It’s still Day1(まだ一日目)」という言葉をよく耳にします。
この「Day1(一日目)」という言葉はAmazonにとって重要なコンセプトの一つです。
この記事では「Day1」の意味と、その対比として使われる「Day2」について紹介しています。
この記事で分かること
- 「Day1」の意味とコンセプトの由来
- 「Day2」の意味
目次
Amazonのコンセプト「Day 1」とは
「Day1(一日目)」というのは、「創業一日目」のことを表します。
もう少し嚙み砕くと、日本語で言うところの「初心忘れるべからず」に近い意味を持っていると思います。
Day1が表すコンセプト
- 創業一日目
- 「初心忘れるべからず」
- イノベーションを続けること
- 進化し続けること
実は、「Day1はこういう意味だ」というハッキリとした説明は公式にありません。
「Day1」は非常に曖昧なコンセプトであるものの、創業者であるジェフ・ベゾスが「『Day2』は停滞や死を意味する」と公言していることから、社員一人ひとりが手探りで「Day1」について考え、ジェフ・ベゾスの思考を理解しようとしています。
そのため、社員一人ひとりによって「Day1」の理解が微妙に異なります。
ジェフ・ベゾスがどういう意図を持って「Day1」という言葉を使ったのか、「Day1」が初めて使われたときの文章を紹介します。
「Day1」の由来
「Day1」という言葉は、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスが1997年に株主に向けて送った手紙(Letter to Shareholders)の中で初めて使用されました。
Amazon.com passed many milestones in 1997: by year-end, we had served more than 1.5 million customers, yielding 838% revenue growth to $147.8 million, and extended our market leadership despite aggressive competitive entry.
(日本語訳)Amazon.comは1997年に沢山のマイルストーンを経験しました。勢いのある競合他社をよそに、私たちはこの年末までに150万を超えるお客様に貢献し、1億4,780万ドルに上る838%の収益成長を生み、市場を拡大させました。
But this is Day 1 for the Internet and, if we execute well, for Amazon.com. Today, online commerce saves customers money and precious time. Tomorrow, through personalization, online commerce will accelerate the very process of discovery. Amazon.com uses the Internet to create real value for its customers and, by doing so, hopes to create an enduring franchise, even in established and large markets.
(日本語訳)ですが、これはインターネットにおける「Day 1」であり、私たちがこれからもうまくやっていくならば、Amazon.comにとっても「Day 1」なのです。今日、オンラインEコマース市場によってお客様のお金とかけがえのない時間が節約されています。これからオンラインEコマース市場はパーソナライゼーションを通じてこの発見へのプロセスを加速化させていくでしょう。たとえ、巨大で既に作り出された市場の中においても、Amazon.comはインターネットを使ってお客様のためのリアルな価値を生み出します。また、そうすることによって永続的なフランチャイズを作り出したいと望んでいます。
少し難しい文章ですが、これを簡単にまとめると、どれだけ大きな功績を残したとしてもそれはAmazonや市場にとって「Day1(一日目)」に過ぎず、現状に満足したり、成長をやめたりすることはないという意味になります。
ここから「Day1」は「創業一日目」という文字通りの意味に加えて、「初心を忘れない気持ち」や「進化・イノベーションをし続けること」を意味するものとなりました。
「Day2」とは
「Day1」の対比として「Day2」が存在します。
「Day2」は「第二日目」という意味ですが、しばしば「Day1」の真逆に位置するものとして使われます。
ここでジェフ・ベゾスがAll Hands*(オールハンズ)で社員からの「Day2」に関する質問に答えている1分少々の動画を紹介します。
*All Hands:Amazonの全社員を対象としたミーティングのこと
Jeff Bezos on why it's always Day 1 at Amazon
I think this one is very important question. "What does Day2 look like?" I know the answer to this. "Day2" is stasis followed by irrelevance, followed by excruciating painful decline, followed by death and that is why it is always Day1.
(日本語訳)これはすごく重要な質問だと思います。「Day2とはどんなものですか?」私はこの質問の答えを知っています。「Day2」は不適切なものや耐え難い苦痛、死に続く停滞です。だから、常にDay1(が大切)なのです。
このように「Day2」の状態にあると成長することができず、いずれ終わりを迎えることになると創業者のジェフ・ベゾスが明言しています。
[+α]アマゾンジャパン社長が「Day1」をタイトルにした本を出版!
2021年6月30日に、アマゾンジャパンの社長であるジャスパー・チャンさんが「DAY1〈デイ・ワン〉――毎日がはじまりの日」というタイトルの本を出版しました。
2001年に同社の代表取締役に就任以来、アマゾンジャパンを導いてきた現役社長ならではの目線でAmazonの企業文化やOLPについて語った良書です。
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Kindle Unlimitedについてや、ほかのAmazonに関するお勧め書籍についてを別記事で詳しく紹介しています。
こちらも参考にしてみてください。
[まとめ]Amazonの「Day1」「Day2」について
いかがでしたか?
Amazonの重要なコンセプトの一つである「Day1(一日目)」は、「創業一日目」のことを表します。
ここから派生して「初心を忘れないこと」や「進化・イノベーションを続けること」も意味しています。
Day1が表すコンセプト
- 創業一日目
- 「初心忘れるべからず」
- イノベーションを続けること
- 進化し続けること
「Day1」の真逆を意味するものとして「Day2」があります。
「Day2」は「停滞」や「死」を意味すると創業者のジェフ・ベゾスが明言しています。
現在も著しい成長を続けているAmazonは、まさに「Day1」の精神を持ち続けていると言っていいでしょう。
そのほか、当ブログではそのほかのAmazon文化についても別記事で紹介しています。
こちらも参考にしてみてください。
この記事を書いた人:おまち