Amazonの面接でどんな質問がされそうか、情報を集めている最中ですか?
きっと頭の中ではこんな悩みが浮かんでいることと思います。
「すごく難しそう・・・」
「何を準備したら良いの?」
「英語面接があったらどうしよう!」
でも、ちょっとだけ安心してください。
この記事では過去にAmazonの面接に合格した筆者が、これからAmazonの面接を控えている人に向けて絶対に対策しておくべき3つの質問について詳しく解説しています。
この記事をすべて読むと、こんなことが分かります。
この記事で分かること
- Amazonの独特な採用基準
- Amazonで対策すべき3つの質問(OLP、リーダーシップ、失敗)
- 不採用になっても採用の道は残されていること
ところで、
「そもそも、どうやってAmazonの採用に応募するの?」
という人は、こちらの記事を参考にしてください。
わざわざ外部の転職サイト・エージェントに登録しなくても、Amazon JobsというAmazon公式のリクルーティングサイトを経由すれば誰でもAmazonの最新の求人情報をチェック・応募することができます。
目次
Amazonの独特な採用基準
まず、Amazonの採用について簡単に理解しておきましょう。
Amazonではこのような考え方を基準に採用を行っています。
Amazonの採用基準
- どの職種でも採用基準はOLP
- その求人に合うかどうかを重視
- 学歴よりも経験や考え方を重視
一見、難しそうに聞こえるかもしれませんが、この3つをシンプルにまとめると「誰にでもAmazon入社の門戸が開かれている」ということなんです。
一つずつサクッと解説していきます。
1. どの職種でも採用基準はOLP
「OLP」というのは「Our Leadership Principles」の頭文字を取ったもので、Amazon社員が守るべき16項目からなる条項のことです。
この後の対策すべき質問のところでも詳しく紹介しますが、基本的にこのOLPを満たしているかどうかで採用・不採用が決定します。
面接で行われる質問はどれもこのOLPに沿っています。
どのOLPについて聞かれるのか、それぞれのOLPでどんなことが聞かれるのかを準備しておく必要があります。
この準備は一見、大変な作業のように感じると思いますが、これは同時に自分に華麗な職歴がなかったとしても、質問にあった答えを面接で用意できれば、採用基準を満たし入社することができるということでもあるんです。
16項目すべてのOLPの内容と、それぞれのOLPで想定される質問については別記事で公開しています。こちらの記事と合わせて面接に備えてください。
2. その求人に合うかどうかを重視
Amazonと聞くと、外資系IT企業というイメージを持つ人が多いと思いますが、だからといって必ずしもITに強かったり、英語がペラペラ話せたりする必要はありません。
なぜならAmazonは、
- 小売り
- 配送
- 動画や音楽などのデジタルコンテンツ配信
- デバイス開発
- クラウド事業 etc.
など、挙げるとキリがないほど多様なサービスを提供している会社なので、それぞれの職種によって求められる人物像がまったく異なるのです。
ちなみに、Amazonには基本的に異動命令がありません。
Amazon社員が異動を希望する場合は、募集を行っている求人に自ら応募して採用に進み、書類選考や面接を通過してやっと異動が可能となります。
このようにAmazonが判断するのは「その求人の募集要項にあう人物かどうか」ということだけなのです。
そういう意味では、自分の経験・スキルにあった求人に応募するかどうかが、入社を引き寄せる最も大切なことかもしれません。
3. 学歴よりも経験や考え方を重視
先ほど、Amazonが判断するのは「その求人の募集要項にあう人物かどうか」ということだけとお話ししました。
そのため、学歴や前に勤めていた会社の規模なんかはまったく気にしていません。
職種によっては、「大卒であることが基本条件」としている求人もありますが、経歴が高卒やフリーターでも現在Amazonで正社員として勤務している人は多く存在します。
一見、華々しく見える経歴なんかよりも、その職種にあった人物かどうかを面接で判断されます。
どんな質問に対してどう回答するのが良いのかをこの記事を活用して準備に充ててみてください。
Amazonの面接で対策すべき3つの質問(OLP、リーダーシップ、失敗)
さて、ここからはAmazonの面接を受けるなら必ず対策しておいて欲しい3つの質問について解説します。
3つの質問とはズバリ、この3つです。
Amazonで対策すべき3つの質問
- OLPに関する質問
- リーダーシップに関する質問
- 失敗に関する質問
それぞれの質問について、具体的に解説していきます。
一般的に「Amazonの面接は難しい」と言われますが、その理由は「質問が具体的すぎるので準備をしておかないと答えにくい」ということなんです。
質問がどのように具体的なのか、どんな質問を想定したらいいのかを、この記事で予習しておきましょう。
質問1. OLPに関する質問
これだけは必ず頭に入れておいて欲しいのが、OLP(オーエルピー)の存在です。
さらに詳しく
OLP
Our Leadership Principles(リーダーのための行動指針)の頭文字を取ったもので、Amazon社員が守るべき16項目*からなる信条のこと。
*2021年に2項目追加され、14項目から16項目になりました。
Amazonでは、どの職種であっても採用の基準はOLP*です。
*実際には、採用だけでなく昇給や昇進・異動の基準もOLP
面接で聞かれる質問もOLPに基づいています。
基本的にAmazon社員はすべてのOLPを発揮していくことが求められていますが、求人によって特に重視されるOLPが異なります。
面接では、この「特に重視されるOLP」に基づいた質問が必ず行われます。
どのOLPについて質問されるかは、事前に募集要項をしっかり読んでおくことである程度の予想を立てておくことができます。
例として実際に募集されている求人の募集要項の一部を見てみましょう。
あなたには、オーナーシップと起業家精神をもつこと、お客様の信頼を獲得すること、より大きな視点をもち、組織を超えて成果を上げる方法を模索することことが求められます。
一度読んだだけでは何を言っているのかよく分からないと思いますが、OLPに照らし合わせることで、どんなスキル・経験が求められているのかを紐解くことができます。
解説
オーナシップ
「オーナーシップ(Ownership)」はOLPのうちの一つで、「常に長期的な視点を持ち、何事にも責任感を持つリーダー」を意味する。
起業家精神
創意工夫し続けるという意味のOLP「Invent and Simplify」や、適切なリスクをとってスピード感を重視するOLP「Bias for Action」を表している。
より大きな視点
広い視野で物事を捉えるという意味のOLP「Think Big」のこと。
組織を超えて成果を上げる方法を模索する
組織を超えるという困難があっても結果にこだわり続けるOLP「Deliver Results」を意味している。
このように募集要項の一文をとっても、採用とOLPの結びつきは非常に強いということがよく分かります。
募集要項に散りばめられたOLPに関連して、面接でどんな質問がされそうか想定して自分のエピソードを整えておく必要があります。
まずは、例としてOLP「Ownership(オーナーシップ)」の意味を見ていきましょう。
Ownership
リーダーにはオーナーシップが必要です。リーダーは長期的視点で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。
リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。リーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。
これは、平たく言うと「リーダーたるもの、常にチームや会社全体のことを考えて行動し、すべての仕事に責任感を持ちましょう」ということです。
ちなみに、Amazonでは社員全員を「リーダー」と考えるため、OLPにはよく「リーダー」という言葉が出てきます。
この「Ownership」が重視されるポジションでは、面接でこんな質問をされる可能があります。
想定される質問
- チームや会社への長期的な利益のために、短期的な利益を見送った経験について教えてください
- あなたの職責の範囲外だったものの、自ら行動を起こし責任を取った事例を教えてください
質問が少し難しく聞こえるとは思いますが、ここでAmazonが確かめたいのは「組織全体の利益につながる行動をとる人物かどうか」ということです。
OLPはどれもお客様や会社により良い影響を与える行動や考え方について言及したものです。
事前に募集要項をよく読んで、その求人で求められているOLPに関連した過去の行動・経験について話せるように準備しておきましょう。
事前に募集要項をよく読んで、その求人で求められているOLPに関連した過去の行動・経験について話せるように準備しておく
それぞれのOLPの意味や面接で聞かれそうなOLP関連の質問例、Amazonの面接で頻出の質問については記事で詳しくまとめています。
「これからAmazonの面接を受けたい」、「またAmazonの面接に挑戦したい」と考えている人は参考にしてみてください。
質問2. リーダーシップを測る質問
先ほどもお伝えしたように、Amazonでは職種や職責に関わらず「社員全員をリーダー」と考えるため、採用面接であなたのリーダーシップを測ることがあります。
自ら考え、行動に移したエピソードを必ず用意するようにしましょう。
そもそもOLPというのは「Our Leadership Principles」の頭文字であるように、リーダーが守るべき教訓を細分化しまとめたものです。
前項で紹介した「OLPに関する質問」も結局のところはリーダーシップを測るものなのですが、どちらかというとその職種で求められる特定のスキルや経験の有無を測る意味が強い気がします。
たとえ特定のOLPに強く当てはまる人物だったとしても、総合的なリーダーシップの気質がなければAmazonの採用基準を満たしません。
あなたの自主性と、能動的に行動できる人物だということをアピールするようにしましょう。
想定される質問
- 自らのアイデアを計画し、実行に移した経験について教えてください
- 自らの考えに基づいて行動し、成果を得たときのことを教えてください
質問3. 失敗に関する質問
Amazonの面接でよく聞かれるユニークな質問の一つが、「失敗したり、周りからの反対にあったりしたときどう行動したか」をたずねる質問です。
Amazonは、たとえ周りから反対されたとしても自分が正しいと思うことを恐れずに発言できる人、たとえ失敗してもそこから学びを得て次の成果に繋げられる人を評価します。
逆にいえば、上司や先輩に従順なだけ人や失敗を恐れて新しいことにチャレンジしない人は評価されません。
Have a Backbone; Disagree and Commit
リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。
事態が思い通りに進まなかったときにあなたがとった行動についてエピソードを整えておきましょう。
想定される質問
- あなたの考えについて上司や同僚から理解されなかったとき、どんな行動をとったか教えてください
- 過去にお客様の期待を裏切ってしまったときのことを教えてください
[+α]Amazonに英語面接はあるのか?
Amazonは外資系企業ということもあり、英語面接があるかどうかも非常に気になりますよね。
結論から言うと答えは「Yes」です。しかし、すべての採用面接で実施するわけではありません。
募集要項の基本条件に、以下のような文言が含まれる場合は「英語面接があるかも」と予想しておきましょう。
- 英語 (Business level)
- 英語:定常的に書面(email、レポート)、および口頭(会議、電話、TV会議)でのコミュニケーションを行うことができる
- Native proficiency in Japanese and fluent English skill to communicate overseas colleagues via conference call, e-mail, and reporting.
しかし、安心してほしいのは、言語が変わったからといって面接の内容が変わるわけではない、ということです。
ここまでで説明してきた3つの質問に対するエピソードを準備し、英語でも説明できるよう事前に英訳をしておきましょう。
それでも「英訳だけじゃ不安!誰かと英語面接の練習をしておきたい!」という気持ちもありますよね。
そんな人におすすめなのが、ビジネス特化型のオンライン英会話「Bizmates(ビズメイツ)」です。
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Bizmatesについて詳しく紹介している記事もあるので、こちらも参考にしてみてください。
[+α]Amazonの文化を理解しておくと有利?
AmazonにはOLPだけでなく、「Day1(デイワン)」や「Working Backwards(ワーキングバックワーズ)」などの独特な考え方があります。
それぞれ簡潔に解説すると、「Working Backwards」は「お客様を起点に考えるという意味」で「Day1」は直訳すると「最初の日」という意味ですが、日本語でいうところの「初心を忘れるべからず」と同じような意味を持っています。
これらの考え方は、どれもAmazonの急成長を支えてきた重要なDNAの一つです。
これらについて知っているかどうかを面接で聞かれることはないと思いますが、知っておくとAmazonの文化や考え方の基準を理解するのに役立ちます。
当ブログでは、こういったAmazonのカルチャーを社外の人にも分かりやすいように詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
また、Amazonについて書かれたオススメの3冊について別記事で紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
[+α]もし、Amazonの面接に落ちたら
「やっぱり、Amazonに入社なんて出来っこない・・・」と、面接を受ける前から不採用の未来を思い描いてしまってませんか?
安心して欲しいのは、Amazonの面接に落ちたからといって「ブラックリストに登録される」とか「同じ求人に2度目の応募はNG」などのルールはないということです。
また、Amazonの募集要項はカタカナ(英語)が多かったり、具体的な業務内容を書いていなかったりして、「自分の想像と違うポジションに応募していた!」なんてことも珍しくはありません。
Amazonは常に1,000件以上*の求人を募集しているので、一度面接に落ちてしまったとしてもAmazon入社へのチャンスが消えてしまうわけでもありません。
「自分にもっとピッタリなポジションに応募しよう!」と気楽に構えてもらえると良いかと思います。
*Amazon Jobsで勤務地を日本にした場合の総数:1,600件超(2022年9月現在)
「それでも不安が拭えない・・・」という人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
落ちてしまってもその経験は無駄ではありません。この経験を次に生かすヒントについて提案しています。
[参考]アマゾンジャパン人事部責任者のインタビュー
アマゾンジャパン人事部責任者のインタビューがAmazonの公式ブログ「Day One」で公開されています。
Amazonの採用に対する最新の考え方について語られているので、ぜひ参考にしてみてください(リンクはこちら)。
採用基準にOLP(記事の中では「リーダーシップ・プリンシプル」と表現)を用いることについて話されている部分を紹介します。
――アマゾンジャパンでどんな人に働いてもらいたいと考えていますか。
セシリアさん:私たちは常に、お客様のためにリーダーシップ・プリンシプルに基づいた行動ができる人を求めています。先ほどもお話ししたように、私たちはリーダーシップ・プリンシプルに重点を置いて、毎日の仕事の中でも意識し、活用しています。会議でも、資料を書くときでも、企画でも、会話でもです。私たちは、お客様を中心に考え、こだわることは、私たちにとって学びと成長の機会になっていると思います。
面接の時、私は皆さんに「ありのままの自分を教えてください」とよく言うんです。それくらい自分らしく働ける職場です。毎日、ワクワクしながら働くこと、そして成長と進化する楽しさをぜひ一緒に味わってもらえたらと思います。
[まとめ]Amazon(アマゾン)の面接で対策すべき質問3つ!
Amazonの面接で必ず対策すべき質問は、下記の3つです。
Amazonの面接で必ず対策すべき質問
- OLPに関する質問
- リーダーシップに関する質問
- 失敗に反対に対する質問
Amazonの採用は16項目からなるリーダーのための行動指針=OLP(Our Leadership Principles)に基づいているほか、Amazonでは社員全員をリーダーと考えるため「自主性があるか」「能動的に行動できるか」などのリーダーシップを重視します。
そのリーダーシップが確かなものかどうか測るために、失敗したときや周りから反対されたときの行動について質問されることがあります。
職種に関わらず、この3つの質問には答えられるよう手持ちのエピソードを整えておきましょう!
当ブログはAmazonカルチャーや英会話、はたまた、本業以外の収入アップを目指す副収入の方法についても詳しく紹介しています。
今後のステップアップ・収入アップにぜひ役立ててください!
この記事を書いた人:おまち