この記事では「Amazonに就職したい!」という人に向けて、誰でも簡単にAmazonの求人に応募できる3つのステップを紹介しています。
ご存知の通り、Amazonは世界的な大企業ですが今や世界のAmazon社員の数は100万人を超え、必ずしもハイレベルな経験・スキルが求められる求人ばかりではなくなってきました。
今や「大企業に入社すれば安泰」という時代ではありませんが、有給が取りやすかったり、社会的なイメージが良かったりするなど、今でも大企業に入社するメリットは十分にあります。
実はAmazonの求人情報はAmazon自社サイト上で公開されており、転職サイトやエージェントを使わなくても誰でも直接応募できる仕組みになっています。
この記事では、自分の経験・スキルに合う求人の探し方、そして、応募から合格までの道のりについて一つずつ解説していきます。
目次
ステップ1. 自分の経験・スキルに合う求人を探す
Amazon採用情報ページには、常に最新の求人情報が掲載されています。
募集している求人は多岐にわたるため、一つひとつ端から順に吟味していくのは非効率です。
まずは、Amazonのキャリアを構成する4つの大きな窓口を理解し、自分のにあったポジションを見つけていきましょう!
Amazon採用情報ページには、このように新卒採用を除いた4つの窓口別に採用ページが分かれています(新卒採用を希望する方はこちら)。
- コンシューマー
- オペレーション&CS
- AWS(Amazon Web Service)
- グローバル
一つずつ簡単に説明していきます。
「 コンシューマー」と「オペレーション」
「コンシューマー」は、アマゾンジャパン内のオペレーション&CSを除いた部門全般が含まれます。
これに対して「オペレーション&CS」は、主にFC(Fulfillment Center/倉庫)や配送、CS(Customer Service/カスタマーサービス)、またデータ管理などの部門が含まれます。
この二つの大きな違いは、売上を立てる部門かそうでないかです。
しかし、だからといって「コンシューマーには営業職しかない(=売上を立てる仕事しか無い)」というわけではありません。
「コンシューマー」にも直接売上を立てるわけでないアナリストやプログラムマネージャーなどの職もあります。
売上に関わる一員として仕事がしたいなら「コンシューマー」、お客様の悩みを解決したり、経費の削減に関わったりする仕事がしたいなら「オペレーション&CS」がおすすめです。
「AWS(Amazon Web Service)」
Amazonはショッピングサイトのイメージが強いかもしれませんが、実はクラウドサービスも取り扱っています。
ショッピングサイト運営のために用意されたクラウドのうち、余っている分を販売し始めたことがきっかけといわれています。
エンジニア職はもちろん専門知識が必要ですが、営業職などの一部では深い専門知識が求められない求人もあるようです。
ちなみに、AWS日本法人の正式名称は「アマゾンウェブサービスジャパン株式会社」。
このようにAWSはAmazonと別会社です。
そのため、アマゾンジャパンの社員がAWSに異動するときは、一度アマゾンジャパンに退職届を提出して退職し、AWSに入社する形を取ります。
「グローバル」
グローバルは文字通り日本国外での仕事を前提とした求人全般を指します。
「グローバル」のアイコンを押すと、Amazon Job Finderに飛びます。
Amazon Job Finderは前述の3つを含む、グローバル全体の求人が掲載されています。
勤務地や部署、職種のフィルターをかけて、希望のポジションを探すことができます。
Job Description(募集要項)の見方
Amazon採用情報ページから4つの窓口から進んでいくと、Amazon Job Finderという「コンシューマー」や「オペレーション&CS」、「AWS」などの部門の垣根を超えたAmazonのすべての求人が載っているサイトに繋がります。
勤務地や職種のフィルター機能、キーワード検索を活用して自分の経験・スキルに合いそうな求人を絞り込んでください。
気になるポジションが見つかったら、Job Description(募集要項)を隅々まで読み込みましょう。
たいていのJob Descriptionは、下記3つの構成で成り立っています。
- 説明
- 基本条件
- 歓迎条件
それぞれ簡単に解説していきます。
1. 説明
「説明」の項目には所属する部署の概要や主な職務内容、必要とされるOLP(Our Leadership Principles)についての記載があります。
OLPについては馴染みがないと思いますが、面接では必ずOLPに沿った質問がされます。
応募を決めたら16項目あるうちのどのOLPが求められているのか必ず確認するようにしてください。
さらに詳しく
OLP
「Our Leadership Principles」の頭文字を取ったもので、Amazon社員が守るべき16項目からなる条項のこと。求められているOLPを満たしているかどうかで採用や昇給・昇進が決まる。
2. 基本条件
「基本条件」の項目には、文字通り求められている人物の基本的な条件が示されています。
すべての条件を満たしていなくても採用される可能性がありますが、満たせない条件がある場合には、それに取って代わるスキルや経験を提示できると強いでしょう。
3. 歓迎条件
「3. 歓迎条件」の項目に記載されている条件を満たすスキル・経験が一つでもあれば、大きなアドバンテージになります。
その場合、「2. 基本条件」で達成できない条件があったとしても、採用の確率はぐっと高まります。
ステップ3. 履歴書を準備し、応募する
各求人のJob Descriptionを開くと、右上に「今すぐご応募ください」ボタンがあります。
このボタンを押すと、基本情報の入力や履歴書のアップロードが求められます。
履歴書ですが、指定のフォーマットはありません。自由です!
日本で一般的なタイプの履歴書でも良いですし、外資企業なので海外で一般的なタイプの履歴書でもOKです。
後者のほうがAmazonが求めている情報を載せやすいのでオススメですが、慣れないフォーマットに悪戦苦闘するぐらいだったら日本式の履歴書を使用したほうが良いと思います。
その場合には、少しアレンジを加えたほうが良い部分があるので次項で紹介します。
[+α]日本の履歴書を使用する場合のポイント
Amazonはグローバル企業なので、採用基準もグローバル基準です。
よって、応募者の国籍や年齢、性別、人種や肌の色を問いません。
そのため、日本で一般的な履歴書に必ずある生年月日や顔写真は載せなくて構いません。
また、趣味や特技の欄も必要ありません。
これらの代わりに必ず書き足してほしいことが一つあります。それは、あなたのスキルについてです。
スキルと聞くと、クルマの免許や資格試験を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。
(例)プロジェクトマネジメントスキル:SNSマーケティングの担当として2年間、5つのSNSキャンペーンを実施。エンジニア、リーガル、オペレーション、社外の代理店という複数の担当者が存在したが、それぞれと密な連携を図り、いずれのキャンペーンにおいても毎月の目標PV数を1年半連続達成。
この文章を読んでみて、どんな人物を思い浮かべましたか?
この人物は複数のプロジェクトを同時に動かすことができる(=プロジェクトマネジメントスキル)があるということが伝わったと思います。
実際に経験したプロジェクトがどれくらい難しいものだったのか、どんな規模だったのか、成果はどうだったのかなど「面接でもっと具体的な話を聞いてみたい!」と思わせることができます。
こういったスキルを3~4個ほど箇条書きで書いておくと良いでしょう。
ステップ3. 準備をして面接に臨む
履歴書が通過したら、次は面接です。
面接の方法は、対面(オンラインを含む)または電話です。
面接では絶対に対策するべき質問が3種類あります。
これについては別記事で詳しく紹介しているので、こちらを参考にしてください。
[+α]応募の前にAmazonを理解する
この記事では「求人」という狭い入口からAmazonを攻略する方法について紹介してきましたが、採用にチャレンジする前にまずは「Amazon自体」について理解を深めておきたいという人もいると思います。
そこで当ブログでは実際に筆者が読んでみて人に自信を持っておすすめできる本をいくつかピックアップしています。
Amazonについて書かれた本はたくさんあるものの、中には分厚いだけで明らかに外部の人がイメージでAmazonをダラダラ語っただけ、という本や創始者のジェフ・ベゾスに焦点を当てただけでAmazonについてはどうも見えてこないという本もあります。
ただ、当ブログではAmazonを理解したいと思っている人、いつか採用にチャレンジしてみたいと思っている人におすすめできる分厚過ぎない・値段が高すぎない・Amazonを正しく分析しているという3つが揃った本を紹介しています。
どれも手軽に読めるものばかりなので、ぜひ上記の記事を参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
Amazonの求人は世界中に存在しており、希望すれば海外で働くことも夢ではありません。
また、入社した後に社内異動のシステムを利用して希望のチームに移ることも可能です。
ぜひ、夢を掴むための一歩としてAmazonへの入社を考えてみてくださいね。
ココがポイント
- Amazonの採用は、誰でも公式サイトから直接応募できる
- Amazonの職種は大きく分けると以下の4つ
- コンシューマー
- オペレーション&CS
- AWS
- グローバル
- 履歴書の形式は問わない
- 面接では必ず対策するべき3つの質問がある
そのほか、当ブログではAmazonの文化・採用について色んな記事を書いています。
こちらも参考にしてみてください。
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この記事を書いた人:おまち