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Amazonの面接に落ちたらやってほしい3つのこと
この記事を書いている人
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この記事を読んでいるあなたは、これからAmazonの面接を控えて不安になっている人、あるいは既にチャレンジしたものの残念ながら不採用の通知を受け取ってしまった人かもしれません。
でもこの記事にたどり着いたということは、面接に落ちる or 落ちたという悲しい事実に直面したとしても、そこから何か希望を見出したいと思っているからではないでしょうか。
そんなあなたに私がまず伝えたいのは、たとえ不採用になったとしても、それはあくまで「その求人に最適な人材」と思われなかっただけであって、「Amazonにふさわしくない人物」と判断されたわけではないということです。
Amazonの業務内容はショッピングサイト運営(=小売り)に限らず、配送事業からクラウド事業、自社デバイスの開発など多岐に渡ります。
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Amazonの業務は多岐に渡るのでそれだけ求人も多様
そのうちのたった一つの求人枠で落ちたとしても、まだまだいくつもの採用の扉があなたの前に開いてます!
この記事では、Amazonの採用に挑もうとしている・あるいは挑んだあなたの経験を活かすために「絶対にやってほしい3つのこと」をAmazonで勤務・異動・昇進を経験した筆者が紹介しています。
※筆者自身のプロフィールについてはこちらからご覧いただけます。
この記事でわかること
- 経験者だから分かるAmazon採用「3つのリアル」
- Amazonの最新の求人をチェックする方法
- 入社後、必ず必要になる「スキル」
- 社員じゃなくても知っておくと便利なAmazonカルチャー
まずはAmazonの独特な採用基準について知っていきましょう!
目次
経験者だから分かるAmazon採用「3つのリアル」
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Amazonには独特の採用基準があります。
秘密主義といわれるAmazonですが、実は採用方針や基準を公式サイトで明らかにしています。
ここでは次の3つのことについて解説していきます。
Amazon採用「3つのリアル」
- どの求人であっても採用の基準はOLP
- Amazonは即戦力重視=最適な人材だけを採用する
- Amazonは "常に" 人材を募集している
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1. どの求人であっても採用の基準はOLP
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OLP=Our Leadership Principles
Amazonの採用の基準は、どの求人であっても「OLP」が元になっています。
「OLP」はOur Leadership Principlesの頭文字を取ったもので、Amazon社員が守るべき16項目からなる信条のことを指します。
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Amazonの面接を受けようとしているなら必ず知っておかないといけないのが、Amazonの面接で聞かれる質問はどれもOLPに基づいているということです。
Amazonの面接で聞かれる質問はどれもOLPに基づいている
どのOLPについて質問されるかは、事前に募集要項をしっかり読んでおくことである程度予想することができます。
例として実際に過去に募集されていた求人から引用した募集要項の一部を見てみましょう。
あなたには、オーナーシップと起業家精神をもつこと、お客様の信頼を獲得すること、より大きな視点をもち、組織を超えて成果を上げる方法を模索することことが求められます。
OLPを知らないと何を言っているのかよく分からないと思いますが、OLPと照らし合わせることでどんなスキル・経験が求められているのかを紐解くことができます。
この文章の中の分かりにくい用語をOLPに基づいて解説していきます。
解説
オーナシップ
「オーナーシップ(Ownership)」はOLPのうちの一つで、「常に長期的な視点を持ち、何事にも責任感を持つリーダー」を意味する。
起業家精神
創意工夫し続けるという意味のOLP「Invent and Simplify」や、適切なリスクをとってスピード感を重視するOLP「Bias for Action」を表している。
より大きな視点
広い視野で物事を捉えるという意味のOLP「Think Big」のこと。
組織を超えて成果を上げる方法を模索する
組織を超えるという困難があっても結果にこだわり続けるOLP「Deliver Results」を意味している。
一行にこれだけの情報量があると、読み込むだけで少し疲れちゃいそうですね。
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募集要項に散りばめられたOLPに関連して、面接でどんな質問がされそうか想定して自分のエピソードを整えておく必要があります。
まずは、例としてOLP「Ownership(オーナーシップ)」の意味を見ていきましょう。
Ownership
リーダーにはオーナーシップが必要です。リーダーは長期的視点で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。リーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。
これは、平たく言うと「リーダーたるもの、常にチームや会社全体のことを考えて行動し、すべての仕事に責任感を持ちましょう」ということです。
Amazonでは社員全員を「リーダー」と考えるため、OLPにはよく「リーダー」という言葉が出てきます。
この「Ownership」が重視される求人では、面接でこんな質問をされる可能があります。
想定される質問例
- チームや会社への長期的な利益のために、短期的な利益を見送った経験について教えてください
- あなたの職責の範囲外だったものの、自ら行動を起こし責任を取った事例を教えてください
Amazonの面接では、その求人に必要なOLPに関連した質問をして、候補者がそのOLPを持っているかどうかを判断します。
OLPはどれもお客様や会社により良い影響を与える行動や考え方について言及したものです。
事前に募集要項をよく読んで、その求人で求められているOLPに関連した過去の行動・経験について話せるように準備しておきましょう。
事前に募集要項をよく読んで、その求人で求められているOLPに関連した過去の行動・経験について話せるように準備しておく
それぞれのOLPの意味や面接で聞かれそうなOLP関連の質問例、Amazonの面接で頻出の質問については記事で詳しくまとめています。
「これからAmazonの面接を受けたい」、「またAmazonの面接に挑戦したい」と考えている人は参考にしてみてください。
2. Amazonは即戦力重視=最適な人材だけを採用する
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Amazonは即戦力重視
多くの中途採用でも同じだと思いますが、Amazonは即戦力を重視します。
募集している求人の業務内容と同じかあるいは似たような経験があると、大きなアドバンテージになりますが、逆にまったくマーケティングの経験がないのにマーケティングの求人に応募する、というような場合だと採用はかなり厳しいと思います。
なぜならAmazonは即戦力のある人物をどんどん中途採用することで拡大してきた企業だからです。
その求人に最も適していると判断された人物だけが採用を通過することができます。
ただし、カスタマーサービスやFC(Fulfillment Center/倉庫)などの「オペレーション部門」の求人であれば、業務の手順書やトレーニングがしっかり整備されているのでその分野の経験がなくても採用されることが多いです。
これに対してマーケティングや営業職などの売上に直接かかわる部門を「コンシューマー部門」と呼びます。
「オペレーション部門」に比べて「コンシューマー部門」のほうが、実践的な経験が重視される傾向にあります。
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Amazonでの仕事を大きく分けると2つ
コロナ禍で在宅の求人も多くなりましたが、まだまだコンシューマー部門の求人は東京に集中しているものの、オペレーション部門の求人は地方に多く出ています。
もしコンシューマー部門で不採用となってしまった人は、オペレーション部門で再チャレンジしてみるのも一つの手です。
コンシューマー部門とオペレーション部門でどのような業務があるのかは公式サイトに詳しく載っているので見てみてください。
3. Amazonは "常に" 人材を募集している
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Amazonは常にたくさんの求人を出しています。
次の項目で詳しく紹介しますが、Amazonは自社のリクルーティングサイトで常に人材を募集しています。
その数、なんと1千以上*!
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Amazonは過去に不採用になったことがある人も「同じポジションに再チャレンジOK」ですし、「〇年間はAmazonに応募してはいけない」などのルールはありません。
一度不採用になってしまったショックは大きいものですが、「いつかAmazonで働きたい!」と思っているなら何度でもチャレンジすることが一番の近道です。
*Amazon Jobsで勤務地を日本にした場合の総数(2022年8月現在)
Amazonの面接に落ちたらやるべきこと3つ
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いつかAmazonに入社したい!と思うならやってほしい3つのこと
ここまでAmazonの採用についての現状を紹介してきました。
ここからは「いつかAmazonで働きたい!」と思っている人に必ず役立つ3つのことを紹介していきます。
Amazonの面接に落ちたらやるべきこと3つ
- "Amazon Jobs" で求人を定期的にチェック
- 入社前から英語に慣れておく
- Amazonのカルチャーを自分のものにしておく
一つずつ解説していきます。
1. "Amazon Jobs" で求人を定期的にチェック
先ほど軽く紹介しましたが、Amazonは自社のリクルーティングサイト「Amazon Jobs」で常に人を募集しています。
誰でも会員登録不要で自由に閲覧することができます。
Amazon Jobsには公開している全ての求人情報が載っている上に、Amazon Jobsから直接応募することが可能です。
転職エージェントが紹介してくれない求人や転職サイトに載っていない求人にもチャレンジすることができるというメリットがあります。
一方で、大量にある求人数の中から自分の経歴に合うポジションを見つけるのが大変というデメリットがあります。
ほとんどの肩書きがカタカナか英語で書かれていることもあり、肩書きを読んだだけではどんな仕事内容なのか想像できないことも少なくありません。
そこで使って欲しいのは「フィルター機能」です。
求人を「勤務地」や「事業カテゴリー」で絞り込むこともできますし、フリーワードで検索することも可能です。
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Amazon Jobsのフィルター
さらに詳しく
業務内容をイメージするコツ
たいていの「〇〇マネージャー(Manager)」と付いているポジションは、日本企業でいうところの係長以上の職責が求められると考えておいてください。本社(シアトル)や世界各国に点在するエンジニアたちと英語でやり取りする可能性も高いため、ビジネスレベルの英語力も必要とされることが多いです。
それ以外の「〇〇スペシャリスト(Specialist)」や「〇〇アソシエイト(Associate)」と付いているポジションでは、オペレーション業務であることが多いので、まったくの未経験でも採用される可能性が高いです。
2. 入社前から英語に慣れておく

英語は必須条件ではないですが、間違いなく武器になります。
Amazonで働くなら、英語からは逃れられないと覚悟しておいてください。
すべての求人で英語力が求められるわけではありませんが、入社後もキャリアを向上させたいと考えているなら英語力は必要不可欠です。
職責が上がってくるにつれて、他のRegion(国)と連携したり本社(アメリカ)から直接指示を受けたりすることが増えるからです。
これから人口が減っていく日本では海外を見据えた経済活動が活発になってくるので、Amazonに限らずどんな企業でも英語ができる人材は重宝されます。
入社前から少しずつでも良いので英語に慣れておくのが一番です。
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ビジネスで使える英語を身に付けるためにおすすめなのが「オンライン英会話」です。
日本人は学校教育のおかげである程度の「読み書き力」が身に付いているものの、「聴く力」・「話す力」は全く鍛えられていません。
オンライン英会話を通じて少しずつ実践的な英語力を鍛えていくのが良いと思います。

オンライン英会話は自宅で気軽に受けられてコスパが高い。
初心者におすすめなのは「DMM英会話」です。
DMM英会話についての記事も書いているので、こちらも参考にしてみてください。
3. Amazonのカルチャーを自分のものにしておく
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どこにいても役立つAmazonの考え方
これまでOLPについては何度も紹介してきましたが、それ以外にもさまざまなAmazonのカルチャーが存在します。
「それって、Amazonに入社するまでは関係ないんじゃ・・・」と思うかもしれませんが、Amazonのカルチャーはどれも効率と効果を最大化することにフォーカスしている上に、いつでもお客様第一の姿勢を崩さないので、Amazon以外の仕事であっても必ず役立つものばかりです。
当ブログでは、こういったAmazonのカルチャーを社外の人にも分かりやすいように詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
また、当ブログ以外にもAmazonのビジネスモデルやカルチャーについて書かれた本も多く存在します。
こういったカルチャーを理解して、成長し続けてるAmazonのパワーをご自身に取り入れてみてください。
Amazonについて書かれたオススメの3冊を別記事で紹介しています。
こちらも参考にしてみてください。
[+α]現役社員も面接に落ちる!?社内異動制度

現役社員もうまくいかないことがあります。
最後にちょっとだけ心が軽くなる(かもしれない)情報を一つご紹介します。
それは、Amazonの現役社員だからといって「必ずしもAmazonの面接を通過できるわけではないということ」です。
Amazonには社内異動制度があります。
これは社員が自ら異動することができる制度なのですが、異動するには社外からの転職希望者と同じように書類選考・面接選考に進み、採用の条件をクリアしなければいけません。
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これまで紹介してきたように、Amazonはその求人に最適だと思う人物だけを採用します。
現役のAmazon社員だからといって、そのポジションに求められるスキル・経験を持っているかどうかはその人の経歴によります。
一度選考に落ちてしまうと「Amazonはあきらめよう・・・」と思いがちですが、それはあなたとポジションとの相性が悪かっただけのこと。
「Amazon現役社員でも落ちることがあるんだ」と思って、不採用も気楽に考えてもらえると良いと思います。
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[まとめ]Amazonの面接に落ちたらやっておきたい3つのこと
![Amazonに落ちたらやっておきたいこと[まとめ]](https://omachizon.blog/wp-content/uploads/2021/05/amazon3-1-300x169.jpg)
Amazonに落ちたらやっておきたいこと[まとめ]
今後のキャリア形成に向けて役立つ情報はありましたか?
Amazonの採用について最低限知っておきたいのは、この3つ。
Amazonの採用について知っておきたいこと
- OLP(Our Leadership Principles)が採用の基準になっていること
- Amazonは即戦力を重視すること
- Amazonは常に人材を募集していること
いつでも大量の求人を出しているAmazonなので、募集要項を読みこんで自分に合うポジションだと思ったらOLPに合わせて面接に備えることが大切です。
過去に不採用になったとしても、入社への道が断たれたわけではありません。
Amazonにチャレンジした貴重な経験を今後のキャリア形成に活かすために、ぜひ次の3つのことをやって欲しいと思います。
Amazonに落ちたらやっておきたいこと
- Amazon Jobsで自分に合いそうな求人をチェックする
- 少しずつ英語力を鍛えておく
- 成長し続けるAmazonのカルチャーを自身の仕事に活かす
当ブログはAmazonカルチャーや英会話、はたまた、本業以外の収入アップを目指す副収入の方法についても詳しく紹介しています。
今後のステップアップ・収入アップにぜひ役立ててください!
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