アマゾンジャパンの社長 ジャスパー・チャンさんが2021年6月30日に初めて本を出版しました。
本のタイトルは「DAY1〈デイ・ワン〉――毎日がはじまりの日」。
「Day1」というのは「毎日が始まりの日」というAmazonの企業文化を象徴する代表的な言葉です。
2001年に同社の代表取締役に就任以来、アマゾンジャパンを導いてきた現役社長ならではの目線でAmazonの企業文化やOLPについて語った良書です。
定価は1,650円ですが、22年9月現在、定額で電子書籍が読み放題になるサブスク「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」で配信中です。
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アマゾンジャパン社長 ジャスパー・チャンの人物像と出版への経緯
ジャスパーさんはアマゾンジャパンを草創期から支え続けてきた現役の代表取締役です。
本書は初めての著書ということもあり、どのようにしてアマゾンジャパンがお客様と社員、地域社会のなかでの責任を果たしていくかを余すことなく語った意欲作です。
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ジャスパー・チャン
1964年香港生まれ。イギリス ヨーク大学でMBA、香港大学で工業工学の学士号取得。キャセイパシフィック航空、P&Gを経てアマゾンジャパンに入社し、2001年に代表取締役社長、16年にアマゾンジャパン合同会社社長に就任。
たまにネットで「Amazonの社長は中国人だから中国の出品者を優遇している」みたいな書き込みを見つけるのですが、正しくありません!
彼は香港生まれで、カナダの国籍を持っています。
「Day1」とは
本書のタイトルにもなっている「Day 1(デイワン)」というのは直訳すると「創業一日目」という意味で、日本語でいうところの「初心を忘れるべからず」に近い考え方です。
このような意味から派生して「進化やイノベーションを続けること」などの意味も含まれます。
「Day1」という言葉の由来や、真逆の意味として使われる「Day2」については別記事で詳しく紹介しています。
こちらも参考にしてみてください。
ブログ主による「Day1」を読んでみた個人的な感想
実際に読んでみた個人的な感想をご紹介します。
個人的レビュー評価 星4.0
この本の一番良いところは、何よりも事実に基づいたアマゾン解説本になっていることです。
Amazonについて書かれた本は多くありますが、いかにも部外者が書いたという感じの個人的なイメージでAmazonを語った本も少なくありません。
意図しない置き配や中国の出品者について悪い評判も多いAmazonですが、この本を読めばAmazonの「お客様第一(カスタマーオブセッション)」の信条が一貫されていることがよくわかります。
「Day1」の重要性を語った部分が印象的だったので引用します。
なぜAmazonがDay1であり続ける必要があるのか。その反対の概念であるDay2の状態に陥ってしまうと、Amazonはどうなるのか。
(中略)
人は、組織のルールやプロセス、データなどにその活動が縛られるようになると、第一義の目的を忘れ、制約に忠実になることを重視してしまう傾向がある。そして多くの人が、本来の目的をはき違えた行動をとるようになる。しかもこの現象が組織内に広がってしまうと、企業はDay2という衰退の状態に陥ってしまうのだと。つまりそれは、日本語でいう「大企業病」のような状態です。
※引用元:「DAY1〈デイ・ワン〉――毎日がはじまりの日」ジャスパー・チャン著
「Day1」が本書のタイトルになっている理由がわかるような気がしますよね。
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「Kindle Unlimited」については別記事で詳しく紹介しています。
こちらも参考にしてみてください。
やっぱり紙の本が良いな、という人はコチラからどうぞ。
[まとめ]アマゾンジャパン社長の初著書「Day1」が読み放題で配信中
アマゾンジャパンの社長ジャスパー・チャンさんが初の著書「DAY1〈デイ・ワン〉――毎日がはじまりの日」を発売しました。
2001年に代表取締役に就任以来、アマゾンジャパンを導き続けていた現役社長によるリアルなアマゾンの考え方・働き方を解説した良書です。
アマゾンについて書かれた本は多くあるものの、そのほとんどは部外者による考察本。
興味のある人は、書籍の購入あるいは「Kindle Unlimited」で読んでみてください。
紙の本が良い人はコチラから。
Amazonに関する書籍について、おすすめの3冊をまとめた記事もあります。
事実に基づいている本もあれば、残念ながらそうでない本もあるので、社員の目線で厳選したこちらの記事を参考にしてみてください。