「上司と性格が合わない」「話が通じない」など上司との関係に一度や二度は悩んだことがあると思います。私も以前は上司との関係に悩み、「自分のことを評価してくれない」、「自分の仕事っぷりを見てくれない」と思い詰めていました。いま思うと、もっと上手に上司を”使い”、自分の成長・キャリアアップのために有効活用できたなぁと感じています。他人の性格・個性をコントロールすることはできませんが、あくまでビジネス上のパートナーとして良い付き合い方ができるように、私から3つのマインドセットをシェアさせていただきます。
目次
「上司が嫌い」と感じるのはアナタが「諦めきれていない」から
辛かったら全力で逃げてください
まず前提としてお伝えしておきたいのは、もしあなたが「心が苦しい」、「身体がしんどい」、「会社に行きたくない」と感じているならば、全力で逃げてほしいいうことです。今回の記事タイトルは、「上司が嫌!(中略)と感じたときが成長のチャンス・・・」ですが、「嫌でも諦めるな、踏ん張れ!我慢しろ!」という意味ではありません。
以前、勤めていた中小企業では、中間管理職のセクハラ・パワハラ発言は日常茶飯事で、労基に是正勧告を出されるまで早朝~未明まで働き続ける社員が沢山いるような環境でした。私もそんなストレスフルな毎日を送る一人として、次の日がなるべくゆっくりやって来るように、限界まで夜更かしをしてフラフラの状態で長時間働き、また夜更かしをする・・・という負のスパイラルに陥っていました。すこし上司の話からは逸れてしまいましたが、苦しさに抵抗しようとしても、環境が劣悪な場合には、それにあらがう精神力・体力も残っていません。そんなときは自分の心身を最優先にしてください。
「どうでもいい」と思っていたら「嫌い」とも思わない
もしこれを読んでいるあなたが、先に触れたような精神的に追い詰められている状態ではなく上司に不満を感じているならば、それは「どうにかこの状態を打開したい!」というポジティブな思いがあるからだと思います。「どうでもいい」、「給料さえもらえるなら何でもいい」というような状態であれば、上司がどうであろうと気にならず、「嫌だ」という気持ちすら湧いてこないと思います。また、「上司が嫌だ」と思う人は、「自分はしっかり仕事しているのに」と自分の仕事ぶりに自信があったり、上司を打ち負かしてやろうという気持ちを持っている人も少なからずいると思います。本来、上司はあなたの味方の一人ですが、なぜか敵対視してしまっていませんか?そんな燃える心を持っているあなたは伸びしろの塊です!これをチャンスととらえて、自分の成長の糧にしてしまいましょう。
マインドセット1: 自分が上司と入れ替わったら・・・を想像する
「明日からあなたが上司の役割を引き継ぎなさい」と言われたら、どうしますか?
「そんなの、簡単にこなせるよ!」と自信満々に言える人は何人いるでしょうか。あなたはどのくらい上司の仕事内容を知っていますか?明日の朝、出勤したら何から始めますか?ミーティングの前はどんな準備をしますか?チームの成績が悪いとき何をしますか?「仕事を辞めたい」と部下から相談されたらどうアドバイスしますか?意外と分からないことが沢山あるのではないでしょうか。
なぜこのような質問をしたのかというと、大抵の場合、あなたの次(またはその次)のキャリアパスがあなたの上司にあたるからです。具体的に上司のスケジュール・仕事内容を把握してみると、今の自分にはまだ分からないこと・知らないこと・できないことを上司が色々やっているのが見えてくるはずです。今の上司から何も学ばずに去ることもできますが、あなたにまだ心の余裕があるのであれば、上司=自分の新しいインプットを与えてくれる存在ととらえ、学びの機会だと割り切ってみましょう。上司も、自身の仕事に興味を持ってくれる部下を向上心のある人間だととらえ、あなたへの信頼・評価も上がることでしょう。
マインドセット2: もし自分が上司なら、どんな部下を評価するだろうか?
まとめ
ココがポイント
- 上司にイラッとしたら、あなたが成長したがっているサイン
- マインドセット1: いつ上司と代わってもいいように準備する
- マインドセット2: 自分の理想の部下像をつくり、自分と比較する
- マインドセット3: 上司のResponsibilityを知り、チームの評価UPに貢献する
いかがでしたか?あれこれ書きましたが、それでも「嫌い」という気持ちがなくならないこともあると思います。そんなときは、一度勇気を出して30分程度1対1で話す時間を設けるのが解決策の一つです。じっくり話してみると、今まで見えてこなかった本音や人間味を感じて、前よりも「嫌い」な気持ちが薄れていることもありますよ。