「上司と意見があわない」「上司が自分のことを気にかけてくれない」そんな上司との関係について悩んでいる人は多いはず。
改善も見込めず、もう上司がどこかへ異動するか、自分が異動するか2択しかない・・・と諦める前に、ぜひ試してほしい3つの方法があります。
この3つの方法で上司が味方になれば、あなたの評価が良くなったり、給料が増えたり、昇進に近づいたり、と良いことばかり。
まずは騙されたと思ってこの3つの方法を試してみてください。
この記事はこんな方におすすめ
- 上司との関係性に悩んでいる人
- 昇給や昇進のチャンスを掴みたいと考えている人
- 自分の仕事ぶりが上司に認められていないと思っている人
目次
上司を味方にすると良いことづくし
この記事でいう「上司を味方につけている状態」というのは、「上司から信頼されている状態」のことを指しています。
上司から信頼されていると、あなたのことをよく気にかけてくれたり、チャンスを与えてくれたり、高く評価されることで、昇給や昇進に繋がったりなど、メリットがたくさんあります。
しかし、上司と良い関係を築くのは簡単なことではありませんよね。
なにかきっかけがあって、上司に不信感や恐怖心を抱いている人ならなおさらです。
しかし、信頼されるために仲良くなる必要はありません。
たとえ「人として好きではない」上司であっても、ビジネスという限定された空間の中で良い関係性を築くことは可能です。
とはいえ、「嫌い」という思いが先行しすぎて敵対関係になってしまうと、①自分が過小評価される、②給料が下がる、③昇進のチャンスが巡ってこないなどの問題をたくさん抱えてしまうことに。
そこで、この記事では「上司と仲良くなる」ではなく、「良い信頼関係を築く」ために仕事の延長線上で実践しやすい3つの方法を紹介しています。
現状になにかメスをいれたい、そんな思いを持っている人はぜひトライしてみてください。
方法①上司に信頼感をアピールする
どんなに馬のあわない上司であっても、同じ人間。
あなたにとって、良い印象のない上司かもしれませんが、あなたから「嫌い」「信用していない」などの気持ちがビンビンと出ていては、さすがの上司もあなたへの対応がどことなく冷たくなったり、よそよそしくなったりするものです。
そんな明らかに溝を感じるような間柄では、良い関係が築けっこありません。
そこで、まずは上司に部下としての信頼感をアピールして、良い人間関係の基盤を築いていきましょう。
信頼感のアピールは、「ゴマを擦る」ということではありません。
上司を意見をなんでも賛同したり、いつもニコニコ優しく接する、という必要もありません。
ここで必要なのは、上司と部下の関係でよくある一般的なプロセス:①自分の仕事を上司に見てもらう、②上司の意見を聞く、という場面を増やしていくことです。
ポイント
上司を味方につけるステップ①:
自分の仕事を見てもらう、上司の意見を聞くことで信頼感をアピール
たとえ、上司のチェックが必要ない仕事であっても「上司の目線から気づくことがないか教えて欲しい」と理由をつけて見てもらったり、上司の意見を聞く必要がない仕事であっても「〇〇について自分はこう考えたが上司はどう思うか?」と相談を持ち掛けることで、上司は部下から頼られている、信用されていると感じます。
自分を信頼してくれている部下を無下にあつかう上司はいません(たぶん)。
まずは、いつもの仕事にプラスワンで上司とのコミュニケーションの機会を増やし、良い信頼関係のベースを作っていきましょう。
メモ
上司とあなたのタスクについて話す機会が増えると、あなたがやっている仕事に対してはもちろん、あなた自身への理解も深まります。仕事そのものだけでなく、その背景にあるあなたの考えや気持ちにまで考えがおよぶようになれば、前よりも共感をもって接してくれるようになるはずです。
方法②上司と同じ目線に立つ
上司というのは、チームの成果に対して責任を負っています。
「上司が自分の意見を聞いてくれない」、「上司が自分の気持ちを考えてくれない」などの愚痴はよく聞きますが、上司はチーム全体の成果を見ているので、チーム全体の成果に対して良くも悪くも影響を与えないような部下との意見の不一致や、部下の要望に対してはあまり気にしておらず、そもそも改善する気もない、なんていうこともあり得ます。
ですから、チームの成果につながらないような細かいことで何度も上司を非難しても、「自分よがりな人」というマイナスイメージがつくだけで、それ以上の進展が見込めない可能性があります。
そんな自分よがりな部下の肩を積極的に持ってくれる上司はなかなかいませんよね。
そこで、上司を味方につけるために大切なのが「共感」。
部下としての目線だけでなく、同じ上司の目線で物事をとらえる同志になる必要があります。
ポイント
上司を味方につけるステップ②:
=上司と同じ目線で物事をとらえ、同志になる
上司に対して不平不満を言ってはいけない、ということではありません。
正すべきなにかを見つけたら「自分がどう思うか」「自分にどんな影響があるか」だけでなく、「チーム全体がどう思うか」「チーム全体にどんな影響があるか」について上司と話しましょう。
自分と同じようにチーム全体のことを考えてくれるあなたに、上司は頼もしさを感じるでしょう。
もっと踏み込んで、チーム全体の成績や生産性があがる方法などについても話し合えるようになれば、あなたが昇給・昇進候補になる日も遠くはないはず。
同僚が上司の悪口を言っていたら、告げ口のようにそのまま伝えるのではなく、意見を聞いてほしいのかも、ほめて欲しいのかも、などを提案しましょう。
メモ
ある日、同僚が上司の愚痴を言っているのを聞いたら、上司と仲良くなるチャンス。愚痴をそのまま告げ口のように上司に伝えるのは絶対ダメですが、もし同僚が「もっと上司にこうして欲しい」などと具体的な要望を漏らしていたら、「もっとこうして欲しいのかも」「こういう風に思っているのかも」と上司に対してオブラートにつつんでそれとなく伝えると◎。少しテクニックが必要ですが、あなたの助言によって上司と同僚の関係が改善すれば、ますます上司はあなたを信頼していくでしょう。不要なトラブルを避けるために、同僚の人には「私からも上司に言ってみるね」と事前に断りを入れておくのがベターです。
方法③上司の上司にアピールできるように自分の成果をまとめあげる
先ほどもお伝えしたように、上司はチームの成果に対して責任を負っているため、チームが成果をあげれば、上司は評価されます。
つまり、チームの一員であるあなたが成果をあげれば、それはあなたの評価に繋がるだけでなく、上司の評価にも繋がります。
あなたの成績は上司に評価されるように、上司の成績も上司の上司(スキップレベルマネージャー/Skip Level Manager)によって評価されます。
なにかあなたの成果をまとめる機会があれば、直属の上司だけでなく、上司の上司にも見てもらうことを前提に準備しましょう。
ポイント
上司を味方につけるステップ③:
=上司の上司に見てもらう前提で自分の成果をまとめて発表する
上司の上司という自分から遠い存在に成果を知ってもらうには数字しかありません。
日ごろから自分やチームの成果を数字で表し、あなたの仕事によってどれだけチームに成果をもたらしたのかをまとめておきましょう。
そのデータが上司の上司の手に渡れば、あなたとあなたのチーム、あなたの上司も評価されることになります。
もし可能であれば、上司の上司が出席するミーティングなどの機会にあなたの口からそのデータを発表すると良いでしょう。
そんな機会がなく、上司に自分の成果を横取りされるのが怖いという人は、(そんな人がいないことを祈りますが)、ファイルの編集をロックして誰にも編集できないようにして上司に渡すという手もあります。
メモ
日ごろから、意識的に自分の成果を数字でまとめる癖をつけておくと、将来の異動や転職にも役立ちます。「いつかそういう機会が来たらまとめよう」と思っていても、人間の記憶はもろく、1年前、ましてや数年前の数字なんてまったく覚えていないのが現実です。定期的に自分の成果を見直すことで、自分の長所やスキルを客観的に見つめ直す機会にもなります。
上司を味方にして昇給・昇進のチャンスをつかむ方法まとめ
いかがでしたか?
いままで実践したことがないことばかりという人もいるかもしれませんが、どれも上司との関係性に限らず、同僚や部下と接する場面でも活用できることだと思います。
まずは期間を決めてトライしてみるのも一つのです。
みなさんが少しでも上司と良い関係性を築き、あなたを取り巻く環境が少しでもいい方向に向かうことを陰ながら祈っています。
この記事を書いた人:おまち