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ブレインストーミングの定義・ルールとは

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意外と知られていないブレストのルール

誰しも一度は聞いたことのあるブレスト(ブレインストーミング)。「みんなでアイデアを出しあう方法」と理解する人は多いものの、厳密なルールを知っている人は案外少ない気がします。ブレストは正しく行うことで、凝り固まった考えをほぐし、革新的なアイデアを生み出す絶好の機会を作り出しますよ。
ぺんちゃん
ブレストの語源は「脳(brain)の嵐(storm)」ってよく言うけど本当は違うらしいよ
えっ、そうなんだ
おまち

ぺんちゃん
気になる人はウェブスター辞典※アメリカの権威ある辞書)を見てみてちょ

目次

ブレストとは

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ブレスト=Brain Storming

ブレインストーミング(Brain Storming)は、1953年にアメリカの実業家アレックス・オズボーン氏が発表した内容をもとに作られたアイデア出しの手法の一つです。ブレストは、チームに新しい風を吹き込む革新的なアイデアや、長期的な目標を達成するためのアイデアを広く浅く集める場合に効果的です。

ブレストは他人のアイデアを聞くことでさらに視野を広げ、新たなアイデアを発想しやすくなる効果が期待されているため、5~10人程度の人数で行うのが良いと考えられています。連想ゲームのようにテンポよく発言されることが理想的なので、頭数が少なすぎてシーンとする時間が生まれたり、人が多くて発言の機会がなかなか回ってこなかったりするのは非効率的です。実際に開催するときは繁忙期を避け、チームメンバーの理解が得られるタイミングで実施したいですね。

厳守すべき3つのルール

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目的はアイデアを出すこと

前述の通り、ブレストはあくまでアイデア出しの場であり、話し合いやディスカッションを行う場ではありません。ブレストに参加する全員がこれら3つのルールに従う必要があります。

  1. 批判・否定しない
  2. 質もよりも量を重視する
  3. 粗野な・奔放なアイデアを歓迎する

一つずつ簡単に補足していきます。

ルール1:批判・否定しない

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議論にならないように注意しましょう

おまち
このルールが一番忘れがち。誰かが批判を始めたらすぐにストップさせましょう。

3つ目のルール「粗野な・奔放なアイデアを歓迎する」にも関連しますが、誰かのアイデアを批判・否定しないことが1つ目のルールです。ブレストでは、普段思いつかないような画期的で革新的なアイデアが現われることを期待していますから、こういったアイデアを芽を摘むような行動は厳禁です。

また、会議室などで行う場合はどんなアイデアも必ず書き残すようにしましょう。挙手ベースだと活発にならない場合には付箋と模造紙を用意し、誰でもアイデアをどんどん追加できる方法が有効的です。コロナ禍においては、チャットやオンラインツールを使うのが良いですね。SlackQuipが便利でオススメですよ。

ちなみにチャットツールについては別記事で詳しく紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

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ルール2:質よりも量を重視する

質を重視すると考え込んで斬新なアイデアが出づらくなってしまいます。ある一つの良いアイデアから連想ゲームのように関連したアイデアをくっ付けてより良いアイデアを引き出すことがブレストの醍醐味の一つといわれています。既出のアイデアに似ていても構わないので、どんどん発言することを意識しましょう。

ルール3:粗野な・奔放なアイデアを歓迎する

ブレストの際は、日ごろの業務やルールのことを忘れて、面白い・ユニークなアイデアを奨励しましょう。参加者全員がルール1、2を守ることで、どんな発言も批判されず、歓迎されることが保証されます。遠慮なく、怖がらずにどんどん思いついたことを発言していきましょう!きっとあなたの発言がきっかけとなって革新的なアイデアが生まれることもあるはずです。

最後はアイデア同士をグルーピング

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せっかく出したアイデアを明日からどう活用するか考えましょう

みんなから出てきたアイデアも、出しっぱなしで終了では意味がありません。ブレストが終わったら似ているアイデア同士をグルーピング(=まとめる)して、実行に向けての準備を始めます。グルーピングしたアイデアは、下記2つのいずれかに分類するといいでしょう。

  1. 日ごろの業務・プロジェクトに関連付ける
  2. 1. に当てはまらないものを短期的・長期的なプロジェクトに移す

1.については既存の担当者に仕事が割り振られると思いますが、まだ誰も手を付けていない2. について誰が担当するかは手を挙げた者勝ちです。プロジェクトの経験は転職・昇進においても重要な武器になりますから、積極的にチャレンジするのが吉。プロジェクトの作り方・進め方については別記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

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一人で考えた方がアイデアが出る(?)

ブレストは複数人が一同に集まることで新しいアイデアが誘発されやすいと考えられていますが、人によっては一人で考えた方がアイデアが思いつきやすかったり、大勢の前で発言することが得意でなかったりします。そういう人が多い場合には、事前に議題を参加者に伝えておいて、「事前に20個は用意しておく」などの課題を設けたり、輪になって順番に一人一つずつ発言していくルールを設けたりするなど一工夫加えると良いかもしれません。

まとめ

ココがポイント

  • ブレストは革新的なアイデアを出すための手法の一つ
  • 5~10人で実施するのが効果的
  • ルール1:批判・否定しない
  • ルール2:質よりも量を重視する
  • ルール3:粗野な・奔放なアイデアを歓迎する
  • 出たアイデアはグルーピングして実行に移す
  • アイデアが出づらい場合には工夫する

  • この記事を書いた人

おまち

外資系IT企業(お察しください)に勤務のアラサー女子(育休中)。目黒在住。英検準1級・TOEIC 最高925。仕事や英語のほか、投資・ポイ活など副収入に関する情報を発信しています。

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