オンライン英会話は数多くありますが、ネイティブ講師だけを揃えているものあれば、フィリピン人などの非ネイティブ講師だけを揃えているものもあります。どうしても文字にすると、ネイティブと比べて非ネイティブが劣っている印象を受けますが、実際のところレッスンにさほど影響はありません。にも関わらず、ネイティブ講師のレッスンを受けるには追加料金が必要だったり、ネイティブ講師への特別感を演出しているサービスもあります。オンライン英会話を1年以上継続している筆者が、ネイティブ講師・非ネイティブ講師それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
目次
ネイティブ講師
メリット
ネイティブ講師のメリットは、なんといってもその綺麗な発音やイントネーション、ネイティブならではの英語表現を吸収できる点です。ほかにも、会話を通じて欧米の文化を知ることができるのも利点の一つです。文化を学ぶことは言葉を学ぶことでもあります。
例えば 「A piece of cake」という表現。直訳すると『ケーキ一切れ』ですが、これは『簡単なこと・大したことではないもの』を指す慣用句です。かたや「Cut a pie」は、『お節介を焼く人』という意味があります。このようにケーキやパイを使った表現は欧米文化ならではですよね。言葉の奥にある文化を知ることで、言葉の持つ意味がグっと身近なものになります。
デメリット
講師に対するデメリットは特に思い当たりませんが、サービスによってはネイティブ講師のレッスンを受ける場合に追加料金が必要だったり、少し割高なプランを選択する必要があったりするところがそうだといえます。例えば、DMM英会話の一日一回までレッスンを受けられるコースで講師が非ネイティブのみの場合は、月額料金が6,450円(税込)*となりますが、ネイティブ講師が含まれるコースの場合は15,800円(税込)*となります。
*2020年10月現在の価格
オンライン英会話を英会話スクールと比較している記事もあります。ぜひ、こちらも参考にしてください。
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非ネイティブ講師
非ネイティブとは、母国語が英語以外のイングリッシュスピーカーを指します。「非」という文字がネガティブな印象を与えるかもしれませんが、実際のところ、彼らはネイティブスピーカーに引けを取らない英語力を備えています。
メリット
非ネイティブ講師に英語を学ぶ最大のメリットは、世界のリアルな英語に触れることができるという点です。世界のイングリッシュスピーカー約15億人のうちネイティブは25%、非ネイティブは75%というデータがあります*。つまり、英語を話す人の大多数は非ネイティブなのです。こういった事実から、必ずしもネイティブっぽい発音・表現を身に着ける必要がないとも言えます。第二言語として英語を習得する難しさを知っている非ネイティブ講師ならではのアドバイスが得られるのも大きな利点です。
*出典:THE ENGLISH CLUB "世界の英語人口15億|日本も急増中!英語を習得すべき8つの理由"
デメリット
これは実際のところネイティブ講師であっても起こりえることですが、訛りがキツかったり、方言が混じったりすることで聞き取りにくい点がデメリットといえます。前述のように世界で英語を話す人の大半は非ネイティブのため、癖のある英語も理解できることが理想ですが、英会話初心者は聞き取りに苦労するかもしれません。
以前、フィリピン人の講師とレッスンを受けていたときに「Comfort Room」という聞きなれない単語が出てきました。Comfortは「快適」、Roomは「部屋」ということは分かっていたものの、具体的に何を指しているのか分かりませんでしたが、後から調べるとそれは「トイレ」を意味するフィリピン英語だったということがありました。
英語レベル別のオススメ講師
初心者はネイティブ講師
TOEIC300~600(英検三級)ぐらいの英語学習者であれば、ネイティブ講師がお勧めです。英会話の上達にはオンライン英会話の継続が必要です。しかし、「聞き取れない」、「分からない」が続くと、誰しも「もう続けたくない・・・」という気持ちが湧いてきます。そうならないために、できるだけ聞き取りやすい英語を聞き、「分かる!」、「聞き取れる!」という小さな感動をいくつも積み重ねることが大事になります。その点でネイティブ講師はCDのような綺麗な発音・イントネーションで話してくれるので、初心者にオススメです。
中級者以上は非ネイティブ講師
ある程度の英語が聞き取れる中級者以上には、非ネイティブ講師をお勧めします。前述のように、世界で英語を話す人の大半は非ネイティブです。こういったグローバル基準の英語に触れることで、実践的な英会話を身に着けることができます。一般的に、日本で働きながら英語を使うとなると時差の少ないインド人や中国人などを相手にすることが多くなります。オンライン英会話では圧倒的にフィリピン人の講師が多いので、将来英語を使う場面に似たシチュエーションで英語を学ぶことが出来ます。
ネイティブ講師もいる!お勧めオンライン英会話3選
ネイティブ講師・非ネイティブ講師それぞれのメリット・デメリットが分かったところで、どちらの講師も選べるお勧めのオンライン英会話を3つ紹介します。
DMM英会話
おまち的レビュー
- 最低料金:月額6,480円(税込)
- ネイティブプランの最低料金:月額15,800円(税込)
- 講師:ネイティブを含む132カ国
- レッスン提供時間:24時間365日
- 教材:9,323以上
- 無料体験:25分間のレッスンを2回
- その他:iKnow!という英単語学習アプリが無料で使える
Twitterでの評判
こちら見て思ったのですが、やはり頭の良い人は「効率的」ですよね😌
オリラジ中田さんの「英語チャンネル」ですが、これは「DMM英会話で英語を学びつつ、それを、そのまま放送する」という内容です。勉強する道のりを、すべてコンテンツ化している例です。素晴らしいですよね pic.twitter.com/KxRJrExj7i— マナブ@バンコク (@manabubannai) October 29, 2020
今日はdmm英会話でかわいいシェニー先生のレッスンを受けました フィリピンでは誕生日にpansitという長いヌードルが出されそれを食べることによって長生きするという言い伝えがあるという話を聞きました 日本にも大晦日に食べる蕎麦のように同じような言い伝えがあるので面白いなと思いました
— ほわいと (@whitelmg_hms) October 29, 2020
筆者も利用しているDMM英会話は、業界最大手のオンライン英会話です。ネイティブ講師が含まれるプランでは、日本人講師も選べるので初心者でも安心してレッスンを受けることができます。生徒が講師をレビューする機能があり、質の良い先生を一目で見分けられるのが便利です。接続トラブルが発生しても報告すれば翌日にはレッスンチケット(振替レッスンを予約できるチケット)を発行してもらえるなど、一年以上サービスを利用していますが、これといった不満もなく非常に満足度が高いです。最低料金は一日25分間のレッスンを1回受けられるコースの6,480円です。
ネイティブキャンプ
おまち的レビュー
- 最低料金:税込6,480 円
- ネイティブ講師とのレッスン料金:1,000円(外税・内税不明)
- 講師:100ヶ国以上
- レッスン提供時間:24時間365日
- 教材:6,000以上
- 無料体験:7日間
- その他:月額1,980円で2親等の人まで入れるファミリープランあり
Twitterでの評判
おはようございます!朝活はネイティブキャンプでした!やはりフィリピンの女性の先生は丁寧だわ~!とてもいいレッスンでした。
— シャイン☆ミント (@orangeminttea) October 29, 2020
ネイティブキャンプはこれまで使った10社以上のオンライン英会話の中で一番ユーザビリティ高い。
先生を指定する場合は予約料金払わないといけないけど受けたい時に秒でレッスン受けられるのは他社にない強みでござる。しかも何回も受け放題。解約忘れてて2か月目に入ってしまったけどこれも悪くない。 pic.twitter.com/z2gYs9VoeO— 若旦那 (@Do9odyoxMHd4OHI) October 29, 2020
業界初・レッスン回数無制限(!)のオンライン英会話です。ネイティブ講師とのレッスンを受けるには、月額料金とは別に500コインで予約する必要があります。コインは、ネイティブ・非ネイティブに関わらずレッスンの予約に必要です。入会時に500コインが付与され、その後は友達紹介などでコインをもらうか、別途コインを購入する必要があります(500コインは1,000円で販売)。「5分でもいいので毎日英語に触れてほしい」という願いから、思い立ったときに待機中の講師を選んですぐにレッスンを受けられるのが最大の特徴です。このレッスンの受け方の場合は、基本的にネイティブ講師に当たることはないと考えておいたほうがいいでしょう。
オンライン英会話ボストン倶楽部
おまち的レビュー
- 月会費:税込3,300円 + レッスン料金1回:税込990円
- 月額定額コース:税込9,790円
- 講師:英語を母国語とする英語圏の講師、または1年以上海外生活のあるバイリンガルのみ
- レッスン提供時間:5:00 ~ 25:00
- 教材:指定なし
- 無料体験:25分間のレッスンを1回
- その他:定額コースはレッスン月10回まで。
Twitterでの評判
【ボストン倶楽部レッスン・4回目】
少しずつだけど、息子がレッスン中に英語使うこと増えている気がする。「ん?どういう意味?」ととっさに出てくる日本語が「What??」に変わっててびっくり❣️
レッスン中に使えそうなフレーズ集めて、息子に伝えてみよう😊#ボストン倶楽部— あも@おうち英語実践中 (@amoglish) May 13, 2020
オンライン英会話を数ヶ月やっていたら(月10回を毎月消費しきれない)、なぜかリスニングが伸びた。
podcastのALL EARS ENGLISHが聞き取れるようになってる。そしたら英語教育系YouTube見るの楽しくなってきて、いい感じ。
ゆっくり話してるんだろうけど😂#ボストン倶楽部— るんちゃん😇日本スピ (@sumi34541) September 16, 2020
一番の売りはネイティブまたはバイリンガル講師のみを揃えている点です。正直なところDMM英会話やネイティブキャンプと比べるとかなり規模の小さいサービスですが、ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンを気軽に試せるのはボストン倶楽部です。知名度も低く、ネットで評判を調べてもあまりヒットしませんが、Twitterでは利用者の声をちらほら見かけます。忙しくて月10回もレッスンが受けられない・・・という人にはボストン倶楽部のポイントコースがお勧めです。
まとめ
ココがポイント
ネイティブ講師
- メリット:ネイティブならではの発音・表現を学べる
- デメリット:サービスによっては追加料金が発生・割高なコースになる
非ネイティブ講師
- メリット:グローバル基準の英語を学べる
- デメリット:訛りや方言が聞き取りにくいことがある
その他
- 「聞き取れる!」の感動を重ねるために、初心者はネイティブ講師がお勧め
- 「訛りや方言が面白い!」と思える中級者以上は非ネイティブ講師がお勧め
オンライン英会話の継続には適切な教材の選択も重要です。こちらの記事はDMM英会話の場合ですが、DMM英会話の教材は誰でもログインなしでアクセスすることができます。DMM英会話以外を利用している人も参考になるはずです。
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この記事を書いた人:おまち