有名大学の授業がオンラインで受けられる教育プラットフォーム:Coursera(コーセラ)をご存じですか?Courseraでは、スタンフォード大学やイェール大学など世界の有名大学で教えている講師による講座や、GoogleやIBMなどの一流企業が主催する講座をオンラインで受けられます。無料の講座と有料の講座があり、有料のほうが受けられる講座の種類が豊富ですが、無料のものだけでも1,600(!)以上の講座があります。そんな有益サービス、Courseraについて概要を紹介していきます。
目次
そもそもCourseraとは?
Courseraの設立
Courseraは2012年に、スタンフォード大学の教授2名(そのうち一人はベンチャー企業の創設者)によって創設された巨大なオンライン講座のプラットフォームです。このようなプラットフォームは頭文字を取ってムークス(MOOCs, Massive Open Online Courses)とも呼ばれ、世界の大学の授業をオンラインで提供するサービスのことを指します。
金額的な規模
Fobesのニュースによると、Courseraは新規で1億3000万ドル(約140億円)の資金調達を実施し、これで累計の資金調達額は4億6400万ドルに達しました。評価額は25億ドルとされ、2019年4月の調達時の16億6000万ドルを大きく上回っています。コロナウィルスの影響を受け、オンライン講座の需要が急激に高まったことにより、受講の申込件数は前年同期比で5倍に伸びたようです。
講座数と料金
2020年7月現在の講座数は4,500ほど。提携している大学は160校まで増え、企業では40社に上っています。前述の通り、無料の講座と有料の講座があります。有料の講座は公的な書類にも記載することができる修了証や学位を取得することができます。有料講座の受講料は49ドルからで、全ての講座が受講できる通年のサブスクリプション費用は399ドルです。
Courseraで学べること・向いている人
学べる分野
Courseraで学べる分野は大きくこの11カテゴリに分類されています。
- 芸術と人文
- ビジネス
- コンピューターサイエンス
- データサイエンス
- 情報技術
- 健康
- 数学と論理
- 自己啓発
- 物理科学とエンジニアリング
- 社会科学
- 言語学習
これらのカテゴリの下に、より細かいトピックが設けられています。
Courseraでは有料講座を完了することで修了証や学位、はたまたMBA*を取得することもできます。これらの修了証や学位、MBA*は正式なものとなるため、履歴書などの書類にも記載することができます。さらなるキャリアのステップアップを目指す人にとってCourseraは間違いなく役立つサービスになるでしょう。
*正式にはiMBA(全てオンラインで完結するMBA)
Courseraに向いている人
パソコンさえあれば誰でも無料で講座を受けられるところがCourseraの魅力ですが、だからといって誰でも修了できるような易しい講座ばかりではありません。実際にCourseraを利用した筆者が感じるCourseraに向いている人はこんな人です。
ある程度の英語力がある人
Courseraには日本語訳されている講座もいくつかありますが、大多数の講座は英語となっています。講座によっては課題の提出が必須となっているものもあります。少なくとも「英語の読み書き能力」は必須です。「オンラインで完結する留学」ぐらいのイメージを持っておいたほうが無難です。
独学できる人
(特に無料の)Courseraの講座は、基本的に自己完結型です。同じ講座を受けている他の受講者とテキストベースでコミュニケーションを取ることもありますが、あくまで課題を進めるための交流であることも多いため、独りでも課題に向き合い続けられる人が向いていると思います。
締切を守れる人
それぞれの講座は数カ月にわたる長期的なコースになっています。私が以前参加したものは毎週のように課題の提出期限がありました。一度期限を超過してしまっても講座を受け続けることはできますが、一度遅れるとその遅れを取り戻すためにはいつも以上に頑張らなければいけません。独りでも計画的に課題をこなしていくことのできる人が良いでしょう。
講座の受け方
コーセラへの登録方法
講座を受けるには、まずCourseraに無料登録する必要があります。Courseraにアクセスし、右上の「参加は無料」ボタンから登録します。
登録が終わったら、今度は左上の「検索」から自分の興味のあるカテゴリの講座を検索しましょう。
種類があり過ぎて最初はどれを受けたらいいのか分からないかもしれません。そこでCourseraの人気講座トップ3を紹介します。
人気の授業3選
2020年11月現在、人気上位3つの授業は以下の通りとなっています。
Google IT Support
ITについての初心者向け講座です。ITの世界でどのようにしてお客様が抱える問題の原因を特定し解決するか(=カスタマーサポート)や、こういったカスタマーサポートを毎日提供するために必要な環境について、またLinuxやドメイン管理などのオペレーションシステムについて学べる講座になっています。
IBM Data Science
Data ScienceそしてData Scientistの仕事について考える講座です。データの取り扱いや分析・ビジュアル化に加え、Pythonを使ってマシーンラーニングについても学ぶことができます。
Deep Learning
Deep Learning(深層学習)はAIを育てるために必要な機械学習の応用編として必要なものになります。専門的な内容になりますが、26万以上のレビューを受けた上で4.8の高評価が得られている人気のコースです。
Courseraのまとめ
いかがでしたか?
ココがポイント
- Courseraは大学や企業が主催する講座が受けられるオンラインプラットフォーム
- 修了証や学位は公式なものなので履歴書などにも書くことができる
- 英語力、独りでも計画的に学習を進められる人にお勧め
- GoogleやIBMなど企業の講座が人気
この記事を書いた人:おまち